リリカ
リリカ(一般名:プレガバリン)は神経障害性の痛みを治療するためのクスリです。
普通の鎮痛剤とは異なり中枢神経系において興奮性神経伝達物質の遊離を抑制することにより、過剰に興奮した神経を鎮め、痛みを和らげる仕組みになっています。
日本では2010年6月に発売され帯状疱疹後神経痛の治療薬として使われていましたが、やがて他の難治性疼痛疾患(正確には”神経障害性疼痛”)にも使用することが認められるようになりました。
- 糖尿病性神経障害
- 三叉神経痛
- 頚椎症性神経根症
- 坐骨神経痛
- 手根管症候群
などが対象になります。
当院での使用例ではフラつきなどの副作用は予想したよりも少ないようです。
***以下引用***
用法・用量
通常、成人は初期用量として主成分として75mgを1日2回服用し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増します。年齢・症状により適宜増減されますが、1日最高用量は600mgを超えないこととし、いずれも1日2回服用します。
本剤は1カプセル中に主成分75mgを含有します。(他に25mg剤、150mg剤もあります)
必ず指示された服用方法に従ってください。飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。
ただし、次に通常に服用する時間が近い場合は飲まずに、次の服用時間から1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
生活上の注意
眠気やめまいなどがあらわれることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。
特に高齢者ではこれらの症状により転倒などを伴う可能性があるため、十分に注意してください。
体重増加を来すことがあるので、肥満の徴候があらわれた場合は医師または薬剤師に相談してください。
アルコールはくすりの作用を強めることがありますので、注意してください。
副作用
主な副作用として、浮動性めまい、傾眠、浮腫などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれることがありますが、このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。呼吸困難、全身のむくみ、体動時の動悸心不全、肺水腫意識がなくなる意識消失筋肉痛、脱力感、赤褐色尿横紋筋融解症尿量減少、手足や顔のむくみ、倦怠感腎不全顔面・舌・口唇・のどなどの腫れ、じんましん、呼吸困難血管浮腫以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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